未来へ一歩ずつ 2024年新年勤行会拝読御書「諸法実相抄」

2024年が、さわやかに明けました!
「新年勤行会 拝読御書」担当のサツキです。

元日には各地でいろんな行事がありますが、創価学会には「新年勤行会」があります。コロナ禍を経て、今年は4年ぶりの開催。なんだか、「やっと“お正月”が戻ってきた!」という気分です(個人の感想です)。

創価学会では2024年のテーマを「世界青年学会 開幕の年」と定めています。さて、問題です。英語では何と表記するでしょうか?

正解は…

Year of Fresh Departure for a Youthful Soka Gakkai Worldwide!

「Fresh」と「Youthful」がポイントですね(個人の感想です)。清新な息吹で、いきいきと若々しく、一年を出発していきましょう!

それでは、新年勤行会の拝読御書「諸法実相抄」をご紹介します。

「一人」から始まった偉業

本文

末法にして妙法蓮華経の五字を弘めん者は、男女はきらうべからず、皆地涌の菩薩の出現にあらずんば唱えがたき題目なり。日蓮一人はじめは南無妙法蓮華経と唱えしが、二人・三人・百人と次第に唱えつたうるなり。未来もまたしかるべし。これ、あに地涌の義にあらずや。あまつさえ、広宣流布の時は、日本一同に南無妙法蓮華経と唱えんことは、大地を的とするなるべし。

(御書新版1791ページ8行目~12行目、御書全集1360ページ8行目~11行目)

意味

末法において妙法蓮華経の五字を弘める者は、男女の分け隔てがあってはならない。皆、地涌の菩薩が出現した人々でなければ唱えることのできない題目なのである。始めは日蓮一人が南無妙法蓮華経と唱えたが、二人、三人、百人と、次第に唱え伝えてきたのである。未来もまた同じであろう。これこそ「地涌の義」ではないだろうか。そればかりか、広宣流布の時は、日本中が一同に南無妙法蓮華経と唱えることは、大地を的とするように確かなことである。

日蓮大聖人が弘められた南無妙法蓮華経は、性別はもちろん、年齢も、国籍も、民族も、世の中に存在するあらゆる差異を乗り越える教えです。誰でも南無妙法蓮華経の題目を唱えることで、最高に尊い仏の生命境涯を自分の中から引き出し、自身の可能性を開くことができるからです。

ジェンダー平等をはじめSDGsの現代的な理念と響き合う思想が、約750年前の中世に唱えられていたなんて、心から感動しませんか?(個人の感想で終わらせたくない!)

大地震、疫病、自然災害など、いろんな苦境に見舞われていた当時。苦しむ人々を何とか救いたいという慈悲の一心で、命の危険にも及ぶような迫害を乗り越え、あらゆる人々が幸福になれる教えを弘められたのが日蓮大聖人です。

最初は、お一人だけの出発でした。でも、次の一人、そのまた次の一人と、題目を唱える輪が広がっていきます。それはまさしく「地涌の菩薩」――『法華経』に登場する、釈尊の呼び掛けに応じて地面から涌き出てきた無数の菩薩たち――そのものです。そして大聖人は、未来も同じように、次々と広がっていくと確信されていました。

その確信の通り、南無妙法蓮華経を唱える連帯は、世紀も国も越えて、創価学会の手によって世界192カ国・地域に広がりました。南無妙法蓮華経があらゆる差異を乗り越える教えであるという、厳然とした証しです。

つまり、どんな偉業であろうとも、最初は一人から。そして、逆風が吹くようなことがあっても、地道な一歩一歩があれば、確実にゴールへ進んでいけます。また、そうやって前進できる力が、性別も年齢も国籍も民族も関係なく、みんなにそなわっています。

池田先生は、若者への期待を、こうつづっています。
「皆、さまざまな境遇で、苦労し、呻吟しながら生きている。それが、現実です。絵に描いたような華やかな人生なんてありません。そんなものは幻想です。そのなかで、現実に根を張って、着実に自身を開花させていくんです」(小説『新・人間革命』第26巻「奮迅」)

まずは、一年の夢と目標を明確に。そして、焦らずに一歩ずつ。ほかの誰のものでもない、自分らしい挑戦と成長の日々を積み重ねていきたいですね!

本年も、soka youth mediaを、よろしくお願いします!

御書のページ数は、創価学会発行の『日蓮大聖人御書全集 新版』(御書新版)、『日蓮大聖人御書全集』(御書全集)のものです。

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