創価学会青年部の社会的使命

10月2日に行われた全国男子部幹部会。私の挨拶の中で、創価学会青年部の社会的使命について、以下、述べさせていただきました。

広宣流布とは「社会の前進」に貢献すること

私たちが掲げる「広宣流布」とは、仏法を「広く宣べ流布する」ことであり、日蓮大聖人の御遺命である世界広宣流布を実現してきたのが創価学会です。ただそれは、単に、“創価学会がより大きな団体になる”というような次元にとどまるものでは、決してありません。私たちの使命は、それぞれの今いる場所で、具体的行動をもって仏法の精神を体現し、より良い「社会の前進」に貢献することです。
 
社会を創り、動かしていくのは「人間」です。人類が築いてきた、どんな産業、文化も、その原点は、人生をより豊かにしていくということであったはずです。
 
それが、「人間」のもつ、さまざまなエゴイズムによってゆがめられ、その結果、差別や格差などを生んできた。核兵器や気候危機など今日に至るまでの人類の諸課題の根も同じであります。
 
池田先生はこうした問題を打破する鍵は人間の生命の変革以外にないとの信念で、平和・文化・教育を柱に、あらゆる分野で、貢献の活動を展開されながら、世界中にメッセージを発信し続けてくださっています。

「利他」の生き方を社会に広げる

私たちは今、「自分たちさえよければ」という「利己」に陥りがちな、現代社会の中で生きています。そうした状況にあって「自分だけの幸福も、他者だけの不幸もない」という仏法思想のもと、「利他」の生き方の実践を貫いていく。この「利己」から「利他」への、ダイナミックな生命の転換こそ、「人間革命」の哲学です。創価学会の一切の活動は、この「人間革命」の具体的実践にほかなりません。
 
私たちが挑戦する「折伏」は、その活動の根本であり、究極の「利他」の行動です。自身が善き縁となり、他者の幸福に尽くすことこそ、より良い「社会の前進」に最大に資するものであると確信します。

また、民衆の幸福のため、社会に積極的に関わられた日蓮大聖人を範とすれば、現代の民主主義社会の根幹である政治に関心を持ち、民衆の側から良き影響を与えることは当然です。
 
「社会の前進」に寄与しうる、高潔な政治家を輩出することは、私たちの信仰の発露であるとともに、これ以上ない、健全な民主主義への不断の努力と言えます。
 
一方、「利己」にむしばまれ、衆望を失った政治家は、厳しく糾弾していく。今後も、私たち青年部は、「社会の前進」のために、積極的に政治を監視してまいりたい。
 
宗教と社会の関係が問われるということは、宗教はどのような貢献をするのかと問いかけられていることを意味します。要は「宗教のための人間」か「人間のための宗教」かが、常に問われているのであります。

民主主義を支える日本最大の青年団体

創価学会青年部は、日本最大の青年団体です。「次の時代」を担いゆく使命と責任があり、それは即ち、「次の時代」を決定づける存在である、と確信します。
 
民主主義を根底から支えるとともに、社会に漂う閉塞感を打ち破るのは、青年の信念であり、行動です。
 
私たちは、堂々と折伏・対話にまい進し、「利他」の生き方を広げ、日本中の若人を糾合しながら、「青年の時代」を切り開いていきます。

この記事のtag

#社会