創価学会葬に参列してみて

11月15日、私たち創価学会員が広布の永遠の師匠と仰ぐ、池田大作先生がご逝去されました。18日に発表された突然の訃報に、とても驚き、深い悲しみが襲いました。学会員は皆、同様の感情を抱いたことと思います。

人生の師匠と仰ぎ、その指導を自身の指針として進んできた創価学会員にとって、師匠の逝去は、言葉では表せないほどに大きな出来事でした。

しかしながら、複数メディアが紋切り型で「池田大作亡き後の創価学会は徐々に衰退していく」などと書き立てることには、疑問が浮かびます。

なぜなら、逝去の発表から約1カ月、いくつかの会合に参加し、多くの学会員と接するなかで、メディアが期待する衰退しゆく創価学会の様相は微塵も感じられなかったからです。

創価学会葬の役員を務めて

まず、そのことを強く感じたのは、創価学会葬の放映の役員を務めたときです。

全国各地の会館で、その模様が中継・放映され、普段はなかなか会館に足を運ぶことがなかった学会員も多く会館を訪れました。

私は役員を務めつつ、お世話になっている女性部の方、男子部の同志たちと言葉を交わしました。皆、悲しみを抱いていました。目を赤くしている人もいました。私自身も涙しました。

けれど、その涙は「道を示してくれる師匠を失い、もうこれから先、どう生きていったらいいか分からない」という悲嘆の涙ではなく、決意の涙でした。

創価学会葬は、学会員にとって、「これまで導いてくれた師匠の偉大さを改めて知り、その志を胸に生きていこう!」と誓う“決意の場”となっていたのです。

弟子たちが全責任をもってやる時代

なぜ、そう決意できたのか。それは、2010年から池田先生が「私を頼るのではなく、君たちが全責任をもって、やる時代である」と、弟子に多くの戦いを託し、訓練を授けてくださっていたからです。

その訓練の通り、学会員は今こそ、負けてはいけない!とすぐさま立ち上がりました。弟子に師匠が全責任を託し、見守っていく――これは、第2代会長の戸田城聖先生による、弟子の池田先生への訓練と同じです。

池田先生は「創価学会は日蓮大聖人に直結して、末法万年尽未来際まで広宣流布を成し遂げていく仏意仏勅の教団であります。師匠の薫陶に応えて、弟子が今一重の深い自覚をもって立ち上がる時に、未来を開く新しい前進と勝利の息吹が生まれるのであります」と教えています。

創価学会は、どこまでも広宣流布、世界平和のために、進んでいく。弟子の姿こそ師匠の偉大さをさらに証明することになるから、私たちは悲嘆に暮れることなく、この目的のために前進しているのです。

「カリスマ指導者がいなくなったから、学会の組織は衰弱していく」という見方を発信する人たちは、一人でも、こうした学会員の思いを直接聞いたのでしょうか。

戸田先生が逝去された後、「学会は空中分解する」と批判されました。しかし、そうはならなかった。池田先生を中心に、青年が立ち上がったからです。

65年前のその時と、今も一緒です。学会員をカリスマ指導者に率いられてきた信者としか見られず、その一人ひとりの内実を知ろうとしない無節操な批判が、今も昔もありました。しかし、創価学会はここまで発展し、全世界に広がりました。

学会員は、世界平和という目的を師匠と同じくし、皆がそれぞれの立場で、社会を良くしようと奮闘を重ねています。創価学会における師弟は、例えていえば、リレーのランナーのようなものです。世界平和を目指して突き進むため、師匠から弟子へ、そして次の世代へ、広宣流布のバトンが受け渡されていくのです。

戸田先生が亡くなった時も、池田先生をはじめとした、多くの弟子にバトンが渡された。

今、池田先生からそのバトンを私たちが受け渡されたのです。当然、バトンを受けた人は立ち止まっているわけにはいきません。

むしろ、ここまで走りをつないできた、多くの方々のために、より一層、その走りには気合いが入ります。

この広宣流布の魂のバトンこそ、日蓮仏法の真髄であり、創価学会の根幹です。だから学会は、創立以来93年、多くの困難を乗り越え、発展してくることができたのです。
(これまで創価学会が直面し、乗り越えてきた諸問題について、各種メディアも報じてきたのだから、そのことはよくわかっているはずです) 

心の師匠と共に

「戸田先生亡き後にまず青年が立ち上がった。同じく、私たちも真っ先に池田先生の弟子として立ち上がろう!」と、12月10日に開催された全国男子部幹部会。ここもまた、燃え上がる決意の会合となりました。心の師匠と共に、退くことなく戦い抜こうと一人一人が誓っていた姿には、衰退の予兆など微塵も感じません。

今日ここから、自分のこの手で、世界平和を、広宣流布の新しい未来を作っていくんだ!――自分の中に燃え上がった、この気持ちを大切に前進していきたいと誓った、この1カ月でした。

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#池田先生 #師弟

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