学会活動で学ぶ「学会式コミュニケーション術」
突然ですが、質問です。あなたは「コミュニケーション能力」がある方だと思いますか?
ある「社会人の意識に関する調査」(全国の20~49歳の有職者男女1000人が回答)によると、社会人に特に求められていると思うスキルは「コミュニケーション能力」が61.5%ともっとも高い割合を占めていました。しかし、社会で求められているとは分かりながらも、コミュニケーションに苦手意識を持っている人もいるのではないでしょうか。
かく言う私もコミュニケーション能力の低さに悩んでいました。学生時代は、初対面の人とどう話したらいいか分からず、中々友達と打ち解けられずに思い悩んだことも少なくありません。
「そんな自分を変えたい!」と思っていた時に、創価学会学生部(創価学会の学生の集まり)の集いに行くと、先輩の姿に衝撃を受けました。
驚いたのは、先輩たちの「聞く力」でした。
「伝える力」、「共感する力」、「励ます力」を培う学会活動
学生部の活動では、近況や悩みを聞き、励まし合う光景が日常的に見られます。
それぞれ違う大学や学校に通い、趣味も出身地も、学んでいる専攻も違い、気が合うかどうかも分からないメンバーが、同じ学会に入っているという一点で出会います。
学生部の先輩が他のメンバーを励ます姿を見ると、信仰のことを語るだけではなく、相手の近況をよく聞いていることに気づきました。悩みを聞き、夢を聞きながら、目の前の人の話を、他人事ではなく「わがこと」のように捉えて接していました。
話を聞き、悩みに寄り添い、心を結び合う−−この実践を通して、学生部では、「伝える力」はもちろん、「共感する力」、「他者を励ます力」を培っていけるのだと感じました。
伝えるって難しい!一歩の前進!
私自身、活動を通して、人と話すこと、交流することは楽しいと感じるようになりました。
これまで以上に、多くの友人と積極的に関わるようになったと感じています。本音で語り合いたいと思い、自分の信仰のことも、話題にするようになりました。とは言っても、最初は、学会員ではない友人と信仰のことを語り合うのには、勇気がいりました。
学会のことを伝えよう! そう思いつつ、いざ友人に会う際には、「ちゃんと伝わるかな」「自分が分からないことを聞かれたらどうしよう」などと不安が募ってくるのです。そんな時、役に立ったのが「聞く力」です。こちらが張り切りすぎるのではなく、相手の話をよく聞こうと意識しました。すると、相手のことを今まで以上に深く知ることができました。その中で、自然と自分の信心についても語ることができました。「すごいね!」と肯定的な意見をくれる友人もいましたし、信心を始めた友人もいます。
かつてはコミュニケーション能力の低さに悩んでいた私でしたが、友人との語らいを通して、そんな自分の悩み以上に、「友人のことをもっと知りたい」、「友人との時間を大切にしたい」という気持ちが大きくなりました。自分と異なる考えを持つ人と、心を開いて対話をすることができるのは、私にとっても大きな財産だと感じています。
信心を通して、普通の大学生活を送る中では得られなかった社会性や、コミュニケーション能力を培うことができました。もちろん、社会人になってから悩むことがたくさんあると思います。しかし、信心を通してさらに自身の人格と能力を磨き、社会に貢献できる人材に成長していきたいと思います。