【連載】創価学会あるあるフレーズ――その心は!?  第2回 「勝利!」「大勝利!」って、何と戦ってるの?

学会活動をする中でよく聞く言葉について考える連載「創価学会あるあるフレーズ――その心は!?」

第2回は、「勝利」について考えます。

一体、何と戦えば……

創価学会の会合に行くと、ドキッとする言葉があります。

それは「勝利」。

先輩たちの口から必ずといってよいほど、放たれる言葉です。

どちらかといえば勝負強くない私。

「勝利していきましょう!!」って言われると、身構えてしまうんです。

“一体、何と戦えばいいの・・・?”って。

どこにいってもこの言葉を聞くから、「学会員はものすごく闘争心が強いのかもしれない・・・」と恐れたことも。

でも、創価学会での活動に真剣に励むようになって、この言葉の本当の意味が分かるようになりました。

人生は「苦悩との戦い」

創価学会第3代会長・池田大作先生が書かれた、小説『新・人間革命』。学会活動に真剣に打ち込むようになってから手にしたこの書籍に、次のように書かれていました。

人生は、永遠に苦悩との戦いなんです。悩みは常にあります。要は、それに勝つか、負けるかなんです。何があっても負けない自分自身になる以外に、幸福はない。どんなに激しい苦難が襲い続けたとしても、唱題しながら突き進み、乗り越えていく──そこに、真実の人生の充実と醍醐味があり、幸福もあるんです。それが、本当の信仰の力なんです。(小説『新・人間革命』第28巻)

衝撃を受けました。

勝利って聞くと、どうしても他者の存在が浮かんできます。けれど、そうではないというのです。

人生は、どこまでいっても苦悩との戦い――。祈りによって、その苦悩に向き合う力が湧いてくる。

この言葉に、学会員の「勝利への哲学」の全てが詰まっていると感じました。

“他者に向き合う”ことで“自身に向き合える”

苦悩に勝つには、負けそうになる“弱い自分自身”に打ち勝つしかありません。

自身の弱い心こそ、最大の敵ですよね。(夜、やらなきゃいけないことが残っていても、YouTubeを見てしまいがちな私は痛切にそう思います)

けれど、その弱い心に負けている自分が嫌になって、さらに負のループに陥ったりして・・・。

それでも、創価学会員が「自分に向き合おう」って思えるのは、逆説的なようですが、学会員であるなしに関わらず、多くの「他者に向き合っている」からなんです。

創価学会は、“励ましの団体”です。

さまざまな人と会って、語り合い、励まし合っています。

真剣に目の前の一人に向き合っていく――その“生命の触発”の中で、ダイヤモンドがダイヤモンドによって磨かれるように、自分自身の生命も磨かれ、自分という人間が見えてくる。

こうして、真に“自分に向き合う”ことにつながっていくのだと思います。

だから、自分に打ち勝つ「勝利」「大勝利」という“あるあるフレーズ”は、創価学会に欠かせないものなのではないでしょうか。

私も苦悩に立ち向かおうとする後輩と話す時には、「勝利の大切さ」について、話すようにしています。

スポーツでも、どんな世界でも、勝つための力は自分自身で身につけていくしかありません。

自分の苦悩に立ち向かえるのは、最後には自分しかいません。

自分との戦いって一番厳しい戦いだと思います。逃げられないし、どうしても現実を直視しなければいけない。

だからこそ、創価学会は、仲間や友人と共に励まし合いながら、その力を身につけ、勝利していく場として、多くの青年が集まるコミュニティーになっているのだと思います。

(つづく)

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