会うことが、広宣流布。私が支援活動を楽しめるようになるまで

今年の干支は「巳」。この巳年は12年に1度、東京都議会議員選挙と参議院議員選挙が立て続けに行われます。創価学会が支持する公明党も、精力的に活動しています。今年に入ってからは広報に力を入れていて、その代表例がSNSで話題になっている「公明党のサブチャンネル」。バズっている投稿をきっかけに、私もなんとなく視聴してみました。

するとこれが、思っていた以上に面白い。公明党の議員と各界のゲストが本音で語り合っていて、政治の話なのに、どこか親近感がわく。世の中でタブーとされているらしい「公明党の背後には創価学会がある」的な話にも切り込んでいます。

私以外にもいるかもしれませんが、公明党を推すときに創価学会の話をするのは何となく「触れないほうがいいのでは…」と思う時があります。しかし、サブチャンネルでは公明党と創価学会の話題に積極的に突っ込んで話していて、「こういうのが見たかったんだよ! もっとやってくれ」と胸熱な気分です。

内容面でも「それ、わかる!」「いや、それは言い過ぎじゃない?」と、画面に向かってひとりごとを言ってしまうほど。
創価学会の青年部員として、公明党の応援に取り組んできた私も、このチャンネルを見て、政治がもっと身近に感じられたし、改めて政治の大切さと大変さを感じています。友達にも見てもらいたいと思ってシェアしました。

こんな私ですが、今日は公明党を推してきたなかでの経験を、等身大の言葉で書いてみたいと思います。

肩に力が入っていた私

少し前の私は、公明党に関する話をするのが、正直に言って苦手でした。というよりも、「お願いしなきゃ」「なんとしても応援してもらわなきゃ」と肩に力が入っていたんです。話す内容も、候補の実績とか、何とか応援してほしいとか、そんな話ばかり。「楽に勝てる選挙は一つもない」という意識から「結果」を気にするあまり、相手に良い反応をしてもらえるように、ということばかりを気にするようになっていました。

そんな私は、ふと「相手に何かを求めるのではなく、フラットな意見交換から始めてみよう」と思えたことがきっかけで、自分の話し方を見直したことがありました。私が今、公明党をなぜ応援しているのか、どんな姿勢や政策に共感しているのか。例えば、現場の声に耳を傾け、一つひとつの課題に実直に取り組むその姿に、信頼を感じていることなどを。

たとえば、同じ年齢のお子さんをもつパパ友には、

「子育てって何かとお金かかりますよね。幼児教育の無償化が何年か前から始まりましたけど、助かりますよね」

「もっと子育てにお金がかからない世の中になるといいですよね。社会にサポートしてほしいものって、何かありますか?」

「そうなんですね。私は公明党を応援してて、知り合いの議員とかにもこういう要望を言ってるんです。けっこうすぐ動いてくれて。〇〇さんは推してる議員とか政党とかありますか?」

みたいな感じで、政治について話を振ると、相手も自然に「私はこう思うよ」と返してくれるんです。

自分とは違う意見も、その人なりの思いや背景があって、相手が公明党を応援しようとしまいと、胸襟を開いて話し合えたこと、意見を聞けたことに、手応えというか充実感を覚えます。政治の話題の延長で、意外な共通項で盛り上がったりもして。
自分が思っていた相手像がいい意味で崩れたり、相手の人となり、考え方が少しずつ見えてくるのが面白くて、他愛のない会話だけではわからなかった一面を知ることができたのも、政治の話をきっかけに得られた学びでした。

話す中で、こちらも自然に創価学会の話になります。以前はこの流れで信仰の話をするのが怖かった。でも、今は創価学会員として「社会をよくしていくために行動してるんだ」という素直な思いを、気後れなく伝えることができています。
今では、大きな選挙が終わるたび、「また会って話をしよう」と関係が深まったと感じる人が増えています。ただの「選挙のお願い」で終わるのではなく、むしろそこから縁が広がっていることは、それまでの私とは明らかに違う、確かな手応えでした。これが私にとっての「支援活動」なのだと感じるようになりました。

祈りから対話へ、対話から信頼へ

私も同世代の友人も、決して頻繁に友人と会って語れる時間があるわけではありません。一回の対話はまさに「一期一会」です。その一回を「つくる」こと、さらにその機会を「お互いの理解を深める時間」にするには、創価学会の信仰の原点である「祈り」が欠かせません。

自分の心に浮かぶ一人一人の幸せを祈る。すると、相手は今、何をしているのだろう? と、話を聞きたくなり、連絡をとってみようと思うのです。ちょっと気取って言えば「祈りが対話を生み、対話が信頼へとつながる」という感じでしょうか。
人間関係の深化があるからこそ、私は党の応援を「楽しい」と思えるようになりました。

池田大作先生がかつて、恩師である戸田先生の言葉を紹介してくださったことがあります。

「人と会うことが、広宣流布だ。皆を味方にすることが、広宣流布だ」

会って、お互いの胸の内を話し合う。それだけで、社会は少しずつ変わっていける。私はそう信じています。

実は、このように話を深める中で、実際に創価学会に関心を持ち、入会された方もいます。私との対話を通して、創価学会の魅力を感じてくださったことにも、感謝は尽きません。まさに「会うことが広宣流布」だなと確信を深めています。

政治の話題をすると、思想性や党派性の違いが仲違いの原因になる場合もあります。だから私は「否定や対立を望まないし、仲良くなりたい、お互いの見識を深めたい」というメッセージを伝えるようにしています。
多様な考え方の人たちが協力して社会をつくっていくのだから、こんなふうに一人一人が「自分はこう考えている」と語り合える社会をつくっていく実践は、民主主義の根っこなんじゃないか? と思います。

「公明党の支援活動」というと、選挙や数字のことばかりをイメージする方もいるかもしれません。しかし私にとっては、「人と会い、話し、信頼を重ねていく」営みです。
だから、これからも多くの人と出会い、語り合い、仲良くなりながら、「広宣流布」という大きな目標に、一歩ずつ進んでいきたいと思っています。

この記事のtag

#政治 #社会 #活動

おすすめ記事