漫画『メンタル強め美女白川さん』を読んで気づいた学会員の励まし力
先日、池田華陽会(創価学会の20代女性のグループ)のメンバーに漫画「メンタル強め美女白川さん」をおすすめされた。テレビドラマ化もされているという。
「メンタル強め? 美女・・・・・・?」「面白いタイトル・・・・・・」と心をつかまれ、早速読んでみた。
主人公の白川さん(25歳)は、営業事務として働いている。仕事仲間からのマウントや嫌がらせに対して、白川さんが華麗に跳ねのける。最強美女の痛快コミックである。
白川さんを囲む登場人物達は、個性的で、それでいて身近にいそうな人達だ。
例えば、ぽっちゃり体型がコンプレックスな、町田さん。
姉御肌だが誤解されやすい、梅本さん。
長身、くせ毛、同期と比べては落ち込みがちな新入社員、朝比奈さん。
白川さんは、悩みを抱えている職場の同僚達に、決して相手を否定することなく、温かい言葉をかけていく。
例えば、恋に悩む朝比奈さんに対しては、
「恋愛してても、してなくても 私には林檎ちゃん(=朝比奈さん)がハッピーに生きてく未来しか見えないよ。だってこんなにいい子なんだもん!」(『メンタル強め美女白川さん』3巻69㌻)
と声をかけたり。
白川さん自身も、社会生活で抱えるストレスを、上手に前向きに捉え返し、頑張った自分を認めてあげている姿が、読者に勇気をくれる。
白川さんの彼女たちに対する励ましは、私自身に向けられていると思えるようなものばかり。どうしてこんなに私の気持ちがわかるの?と思うくらい、読者である私にぴったりな言葉のオンパレードだ。
なんだろう、この感覚、すごく知っている。
「この感覚、すごく知っている」
驚くほど私の気持ちを分かってくれる存在が、私の身近にもいる。創価学会の同志の存在だ。
自分が落ち込んでいる時、学会の同志は、いつも励ましてくれる。
「祈っているからね」と、まるで自分のことのように心配してくれて、祈ってくれる。そして、悩みを乗り越えた時には、そこでもまた自分のことのように「よかったね、よく頑張ったね」と喜んでくれる。
もちろん、創価学会員でなくても優しい人や励ましてくれる人はたくさんいる。
でも、学会の同志の励ましスキルは、レベルが違っていて、神様? いや、仏様って感じかも。
私が小さい頃、風邪で寝込んでいると学会員さんが果物を持って様子を見に来てくれた。連日、つきっきりで看病している母が休めるようにと、付き添いを代わってくれた方もいた。我が家は母子家庭だったので、二人で不安だった。でも、たくさんの同志がいつも気にかけてくれたことが心強くて、胸がいっぱいになった瞬間がたくさんある。
私が高校受験を控えた中学生の時、母の病と経済苦が重なり、先の見えない不安に押しつぶされそうになったことがあった。
その時も、地域の学会員さんが駆けつけてくれたのだった。
「苦労した人が一番幸せになれるのが、信心だよ」と言われたのを覚えている。
最後まで、できる限り頑張ろうと決めて、祈って勉強した結果、奨学金をもらい希望の高校に通うことができた。母の病も回復した。
高校合格を女性部さんに報告した時、自分のことのように喜んでくれた。
私は、学会員の家に生まれて、この励ましの世界のおかげで苦しいこともバネにすることができた。このことを学会員は「宿命を使命に変える」と表現したりする。
どうして創価学会員の励ましスキルはレベチなんだろうか。
仏法は、すべての人が尊く、かけがえのない存在で、みんな無限の可能性を持っていると教えている。
創価学会員は、この仏法を基調として、自分と他人、あちらとこちらと分け隔てる心をなくし、すべての人の幸せ、平和を目指して運動してきた。
池田先生は、次のように語られている。
「励ましとは、相手の身になって考え抜き、苦悩を探り当て、希望の光を送る作業だ」(『新・人間革命』)
創価学会の同志は、自他共の幸福を一番の目的に持っていて、どんな相手に対しても、真心の励ましを送っている。だから、励ましスキルがレベチなのだと思う。
私もなれるかな
「メンタル強め美女白川さん」を読んで、気づいたことがあった。
今の日本社会には、マウント、嫌がらせ、SNS上の心無い暴言などが溢れ、他人と比べて落ち込んだり、ストレスを抱えたり、多くの人にとって、自分らしく生きることは、まだまだ難しいと思う。
そんな社会の中で私は、信仰を通じて自分のことのように親身になって励ましてくれる同志に出会えたことで、今の自分があると言える。たくさんの同志に励ましてもらったから、今度は、私がそんな存在になりたいと思う。