人との出会いで〝本当の自分〟に出会う #LIFEwithGOSHO #ブディスタ

暑すぎる夏も、終わりが近づいてきました(とはいえ残暑も厳しいので、まだ終わらないのかもしれませんが…)。

私はこの夏、たくさんの友人と会い、近況などを語り合いました。自分の考えや、今感じていることを、遠慮せずに話せる関係って、とても貴重な存在ですよね。

自分がまず心を開くと、相手の心も開かれていく――こう強く感じます。創価学会の活動の中でも、多くの人と話す場面があり、このように実感することが多くあるんです。

けれど、かつての自分は、そうではありませんでした。
自分のホンネを表には出せない、そんな自分だったのです。

私にとって〝宝物〟となっているのは、良き人々との出会いです。

自分を変えてくれた出会い

日蓮大聖人の「立正安国論」(注)という書に、「蘭室の友」(御書新版43ページ・御書全集31ページ)との言葉が出てきます。この「立正安国論」では、訪ねてきた「客」と、「主人」とが、鎌倉時代当時の社会的な混乱・苦境を背景に、〝正しい教えとは何か〟ということについて会話を繰り広げます。その中で、客は主人に感化されて、正しい教えを信じるようになっていきます。その様子を表現した言葉が「蘭室の友」です。

(注)立正安国論
1260年(文応元年)7月16日、日蓮大聖人が39歳の時、鎌倉幕府の実質的な最高権力者である北条時頼(前執権)に提出された国主諫暁の書。飢饉・疫病・災害などの根本原因は謗法(正法への誹謗)であると明かし、正法に帰依しなければ、経典に説かれる三災七難のうち、残る「自界叛逆難(内乱)」と「他国侵逼難(外国からの侵略)」が起こると予言。しかし幕府はこの諫言を用いることはなかった。二難はそれぞれ1272年(文永9年)の二月騒動、1274年(文永11年)と1281年(弘安4年)の蒙古襲来として現実のものとなった。

良い香りの蘭が置かれた部屋にいる友達のもとを訪ねると、自然に蘭の香りは自分にも移ってきます。よって「蘭室の友」とは、高い徳をもった人と一緒にいると、いつの間にか、その徳の感化を受けるという譬えです。周囲の人に良い影響を与えていく人が「蘭室の友」と言えます(ちなみにこの内容は、創価学会で10月に行われる「青年部教学試験3級」の範囲です!)。

学会の人々は、私にとって、まさに「蘭室の友」でした。

未熟な私を肯定して励ましてくれた人。
いつも朗らかで、冗談を言って笑わせてくれた人。
友達として、全力で応援してくれた人。
厳しくも、大事なアドバイスをくれた人。

思い返せば、かなり強烈な個性の人も多かったですが、全員が、心を開いて語りかけてくれていたことを覚えています。

伝わるのは「熱量」!

そして今、私も出会う人々にとっての「蘭室の友」となりたいと願う日々です。

そこで思うのは、周囲に対して、ただ心を開くだけでは物足りないのではないか、ということ。

仕事でも、学会活動でも、多くの人々と、心を開いて仲良くなることが一番大事。

けれど、さらにその先。仲良くなった人たちと、力を合わせて何かを成し遂げていきたい!

そのためにはまず、自分自身が目の前の目標へ進んでいるかどうか。〝今この瞬間を真剣に生きているかどうか〟という熱量が大事だと感じます。私にとって「蘭室の友」である周囲の人たちは、みんなそうでした。蘭の香りではなく、あふれ出る熱が伝わってくる、というような。

自分もそうなれたら、いわゆる〝ゾーン〟に入っていて、潜在的な能力を引き出すことができて、きっと輝いている!(と想像しています。笑)

あえて逆に考えれば、たくさんの人々と出会い、その絆を大切にしていこうとすると、〝自分の力〟を存分に引き出し、〝本当の自分〟に出会うことができるのではないかと感じるんです。

いろいろな人と一緒に成長できる自分を目指し、挑戦していきます!

御書のページ数は、創価学会発行の『日蓮大聖人御書全集 新版』(御書新版)、『日蓮大聖人御書全集』(御書全集)のものです。

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