3児のパパがわが子に信仰を継承するワケ

流行語大賞にノミネートされた「宗教2世」

年末恒例の「新語・流行語大賞」。
その年の世相を表す言葉がノミネートされるが、本年の同大賞では「宗教2世」がトップ10に選ばれた。

安倍元首相銃撃事件に端を発し、その犯人の母親が旧統一教会の信者であり、その犯行動機に宗教団体への恨みがあったという背景が報じられると、堰を切ったように「宗教2世」が声をあげ、世間の耳目を集めることとなった。

しかしながら、メディアやSNSに登場する「宗教2世」は、宗教団体によって人生を破壊されたと訴える“被害者”が大半だ。

そもそも、旧統一教会の問題は「反社会的な団体」の問題である。この問題に乗じ、「宗教=悪」であり、「宗教そのものが家庭や子どもを不幸にする」というような言説は、全くの筋違いであると言わざるを得ない。

ここでは、創価学会の2世として、また、3人の子を持つ親として、私自身の経験を、一言、述べておきたい。

創価学会の2世として

私の両親は創価学会員であり、私も生まれてすぐに創価学会に入会した。
幼いころから、両親と共に、座談会などに参加してきた。地域の創価学会の方々は、私を見るなり、いつも温かく声を掛けてくれ、自分の成長を心の底から喜んでくれた。それが、子どもながらにうれしかった。

しかし、小学生になると、創価学会の活動で忙しそうな両親を見て、一抹の寂しさを感じたことはある。そのことを、両親にぶつけてしまったこともあった。

両親は、そんな思いもすべて受け止め、忙しい中でも家族でたくさんの思い出を作ってくれた。
だからこそ、「愛されている」という実感の中で、幼少期を過ごすことができたと思う。

幼い頃は両親が創価学会の活動で何をしているのかわからなかったが、自分も学会活動に励むようになると、両親が毎日、懸命に地域の方々を励ましているのだと知った。
そして、地域の方々から、大きく信頼を寄せられていた。そんな両親の生き方が、私の生き方の根底にある。

まさに、信仰とは生き方、価値観であると思う。
私は、“他者に尽くす、それが自分の目の前も明るくする”という創価学会員の生き方を心から誇りとしている。
だからこそ、わが子にも、パパが大切にしていることを、ありのまま伝えたい。わが子に「信仰を継承」したいと願う理由がここにある。

わが子の幸福責任者

一部メディアでは“宗教2世は信仰を強制されて、かわいそうだ”といわんばかりの偏った報道を続けている。
しかし、そもそも、信仰は強制されてできるものではない。

創価学会でも、私が知る限り、それぞれの家庭の考え方、判断で、子どもの入会を決めている。

私も、3人の子を入会させているが、強制しようと思ったことなど一度たりともない。
ひとえに、子どもたちには、人の心が分かる温かな心をもってほしい。幸せな人生を歩んでほしい。そう願うばかりである。
だからこそ、私自身が、日々の学会活動の中で、感動したことを、ありのまま、伝えているし、一緒に学会の会合にも参加している。
子どもたちもまた、優しくて温かな創価学会のおばさん、おじさんが大好きだ。こんなに、わが子を大切にしてくれる方々に感謝の念は尽きない。

小説『新・人間革命』第29巻「常楽」の章には、次のようにつづられている。

「家族が仲良く、はつらつとして明るく、温もりに満ちた家庭は、それ自体が仏法の実証となる。そして、幸の航路を照らす“地域の灯台”となる」

私自身、尊敬する両親の姿を見て、人のために尽くす生き方を選びとった。
わが子たちにも、親の姿を見て、何かを感じてもらえたら、これほど、うれしいことはない。
私は、わが子の幸福責任者として、これからも育児に、仕事に、学会活動に、全力で取り組んでいきたい。
明るく、温もりに満ちた「和楽の家庭」を築くとともに、わが家としても、大好きな地域のために尽くす道を歩んでいきたいと心から決意している。

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#宗教 #家庭・育児 #体験談

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