師から託された「希望の絆」―― 創価ルネサンスバンガードの東北遠征より

【絆】という言葉を辞書で引くと、「断つことのできない結びつき」と書かれています。

創価学会音楽隊では、2014年から「希望の絆」コンサートと題して、東日本大震災(2011年)をはじめ、熊本地震(2016年)や西日本豪雨(2018年)などの被災地を訪れ、演奏会を実施してきました。

「希望」の音律で、どんな苦難にも断つことのできない、心と心の結びつきを強めようと取り組みを続けています。

私たち音楽隊・創価ルネサンスバンガードは、昨年11月25日、26日の両日、東北・宮城遠征に臨みました。バンガードとしての東北遠征は6年ぶり。

今回は、宮城・富谷市で開催された「とみやマーチングフェスティバル」に出演するとともに、仙台市泉区と岩沼市において「希望の絆」コンサートを開催させていただきました。

岩沼市総合体育館(ビッグアリーナ)で行った、音楽隊・創価ルネサンスバンガードの「希望の絆」コンサート(11月26日)

東北遠征に向けて練習する中で

毎回の練習会で、被災地の復興を大書きに掲げて祈り続けてきた私たちにとって、東北遠征には特別な思いがありました。「コンクールで日本一を勝ち取ってきたのも、この時のため」と呼びかけながら、本年度の最重要行事と定めて、真剣に練習を重ねてきました。

東北行きを1週間後に控え、猛練習をしていた11月18日、音楽隊を創設された池田大作先生のご逝去の報を受けました。

メンバーの胸には、さまざまな感情が去来したと思います。しかし皆、力強く前を向き、立ち上がりました。そこには、皆で確認し合ってきた、池田先生と音楽隊のある原点があったからです。

それは1959年4月、戸田先生の一周忌法要の折のこと。池田先生は恩師の墓参に音楽隊と鼓笛隊を伴われました。当時の隊員は、戸田先生がお好きだった曲を、墓前で力強く演奏しました。その時、池田先生は、恩師に語りかけるように言われました。

「音楽隊、鼓笛隊の音が響いているうちは、創価学会は大丈夫です」

その言葉に刻まれた、あまりにも大きな使命を改めて確認し、皆で決意しました。

「今こそ音楽隊の真価を発揮する時だ! 何があっても師弟不二の心で、希望の音律を響かせ続けよう!」

その誓いを胸に、翌19日には、池田先生への感謝と後継の決意を込め、学会歌「威風堂々の歌」「今日も元気で(フォーエバー・センセイ)」「誓いの青年よ」の3曲を演奏・収録しました。

(YouTube:https://youtu.be/jsw11kmUdEA?si=V9h1oztLwbZgkBxU

池田先生は、音楽隊に贈られました。

「世界に、いまだ戦禍はやまず、災害も絶えない。妙法という大宇宙の究極の音律を唱え、行じながら、音楽の真髄の力を発揮し、哀音を滅し、喜音を生じゆく、君たち創価の楽雄の使命は、いやまして尊く、深い」(「音楽隊ありて創価の凱歌あり」より 聖教新聞 2015年5月11日付)

今こそ、創価の楽雄の使命を発揮し、多くの人々の心に希望の調べを届けたい――。
皆で誓い合い、一路東北へと向かいました。

絆を結んだ2日間

11月25日の遠征初日。宮城の会館で迎えてくださった東北のリーダーが語ってくれたことが忘れられません。

「池田先生のご逝去間もないこの時に、皆さんも胸が一杯の中で、遠路から駆け付けてくださったことに感謝してもし尽くせません。今この時に学会の青年の一生懸命の演技・演奏に、どれほど東北のメンバーが励まされることか。私たち東北の同志は、池田先生の真心がバンガードの皆さんを連れてきてくださったと思っています。また同時に、今回は学会の会館以外での『希望の絆』コンサートも予定しています。“池田先生がどういう弟子を残したのか”を社会に対して示す場だとも捉え、全力でサポートします」と。

25日は、宮城・富谷市の招聘を受けて、同市が主催する「とみやマーチングフェスティバル」の午前と午後の部に出演しました。

“マーチングの街”として知られる富谷市は、市内に7つある全ての小学校にマーチングバンド部があり、全国大会常連の市民楽団「とみやマーチングエコーズ」を擁するなど、市を挙げてマーチングを通じた文化・教育の推進に取り組んでいます。

「とみやマーチングフェスティバル」での創価ルネサンスバンガードの演技・演奏(11月25日)

同市の若生市長もマーチングの大ファン。数年前から、「日本一の楽団である創価ルネサンスバンガードを富谷市に招聘したい」と、ご連絡をくださっていました。

会場となった、富谷スポーツセンターでは各小学校に続き、とみやマーチングエコーズが演技・演奏を。最後にバンガードが本年度のショー「HOKUSAI」を披露しました。

挨拶に立った若生市長は、集まった市民に語ってくださいました。

「いつかバンガードに来てもらいたいというのが私の夢でした。それが今日、叶いました。マーチングエコーズをはじめ、市内の小学校のマーチングバンドに所属する多くの小学生が、このフェスティバルでバンガードの皆さんの演技・演奏を生で見ることができました。どれほど彼ら彼女らにとって、有意義な時間であったことか。言葉では言い尽くせないほど感謝をしています。マーチングフェスティバルの歴史に残る1日となりました」

フェスティバル終了後には、マーチングエコーズの皆さんとの交歓会も開催。互いの努力をたたえ合い、マーチングの魅力を語り合いながら、これからも切磋琢磨していこうと友情の絆を結ぶ有意義な時間となりました。

フェスティバル終了後には、とみやマーチングエコーズとの交歓会も(11月25日)

またこの日は、午前の部と午後の部の休憩時間を利用して、創価学会仙台泉池田平和会館で、「希望の絆」コンサートを開催。魂を込めて学会歌を演奏すると共に、来場者による「指揮者コーナー」も行い、大盛況のコンサートとすることができました。

仙台泉池田平和会館での「希望の絆」コンサート。小学生がバンガードの指揮者を体験する一コマも(11月25日)

翌26日には、宮城・岩沼市総合体育館(ビッグアリーナ)で「希望の絆」コンサートを開催。開会前には地元の小中学生と一緒に演奏するなど交流しました。

また、コンサートには、岩沼市長、名取市町、角田市長、亘理町長、村田町長、川崎町長、蔵王町長など、仙南地域の首長をはじめ、各自治体の教育長など47人の来賓、1400人を超える皆さまにご来場いただきました。

ステージでは、セクションごとのパフォーマンスやメインショーも披露。さらに、同志である東北音楽隊の仲間も加わり、東北方面の学会歌「青葉の誓い」を合同で演奏しました。

東北音楽隊のメンバーも加わって、東北方面の学会歌「青葉の誓い」を合同で演奏(11月26日)

来賓の挨拶で岩沼市の佐藤市長は、「このビッグアリーナが満席になる様子を見たのは初めてです」と第一声。池田先生の功績に触れ「池田名誉会長は、東日本大震災からの復興への取り組みをはじめ、国内外の平和・文化・教育を推進した多大なご功績をお持ちです。敬意を表して、本日のコンサートを皆さんと一緒に楽しみながら観賞したい」と話してくださいました。

来場者からは「若者が力を合わせて躍動する姿に、未来への希望を感じることができました」「音楽隊の演奏に池田先生と同じ“励ましの心”を感じました」「被災地を忘れないでいてくれていることが伝わってきました。今日の感動を忘れず前を向いていきます」といった声が寄せられました。

目の前の一人に勇気と希望を送りたい――自らが発する一音一音、一振り一振りに師匠への誓いを託した創価ルネサンスバンガードの演技・演奏(11月26日)

永遠に学会歌の響きを

今回、特に印象深かったのは、学会歌を演奏した際に見た東北の同志が前を向く姿です。中でも、池田先生が作詞された東北方面歌「青葉の誓い」を奏でた時には、目に涙を浮かべながら口ずさむ人、涙を拭いながら手拍子をする人など、学会歌に息づく池田先生の心が、どれほど同志を鼓舞してきたのか、実感せずにはいられませんでした。

創価学会はこれまで、楽しい時も苦しい時も池田先生と共に、学会歌を歌って前進してきました。今回の「希望の絆」コンサートを通して、この学会歌の音律を、未来に世界に響かせていくことが、私たち音楽隊の最大の使命であると、皆で再確認することができました。

池田先生はかつて、私たち音楽隊につづってくださいました。

「音楽隊は、師匠・戸田城聖先生の心を心として、私が創設した師弟不二の楽団である」「誉れの君たちよ、人生のいかなる怒濤にも、勇敢に立ち向かい、断じて負けるな! 心に栄光の曲を響かせ、毅然とわが弟子らしく勝ち越えよ!」――と。(「音楽隊ありて創価の凱歌あり」より 聖教新聞 2015年5月11日付)

私たち音楽隊は、永遠に池田先生とともに、学会歌を高らかに響かせながら、自らの使命を果たしていきます。

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